Kentmere 400とTri-X 400を比較する記事(現像時間データ・確認日2026-08-24)
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結論(先に)
Kentmere 400は公式データシートの現像時間を確認できました。Tri-X 400側は今回の資料束に公式現像データが入っておらず、僕はまだ確認できていません。だから「どちらが優れているか」は今この記事では答えられません。答えられるのはKentmere 400単体の公表値だけです。
画像出典: Ilford公式製品ページ(2026-08-24 確認・自作の図解(データは出典の公表値))
- Kentmere 400のISO感度:400/27°(ID-11・20℃・間欠撹拌での測定値)
- Kentmere 400をID-11 Stockで現像:9.5分(20℃)
- Kentmere 400をILFOTEC DD-Xの1+4希釈で現像:11.5分(20℃)
Tri-X 400の同条件の値は、僕の手元の資料には無いので書きません。
他の現像液どうしの比較データはDD-XとID-11の比較記事にまとめています。この記事はKentmere 400というフィルム単体のカルテ、あちらは現像液どうしの比較という別の切り口です。あわせて読むと現像の全体像がつかみやすいと思います。
Kentmere 400 現像時間(公式データシート・20℃)
| 現像液 |
希釈 |
時間 |
出所 |
確認日 |
| ID-11 |
Stock |
9.5分 |
Ilford公式ページ・公式データシート(PDF) |
2026-08-24 |
| ID-11 |
1+1 |
16.5分 |
Ilford公式ページ・公式データシート(PDF) |
2026-08-24 |
| ID-11 |
1+3 |
25.5分 |
Ilford公式ページ・公式データシート(PDF) |
2026-08-24 |
| MICROPHEN |
Stock |
8分 |
Ilford公式ページ |
2026-08-24 |
| MICROPHEN |
1+1 |
15分 |
Ilford公式ページ・公式データシート(PDF) |
2026-08-24 |
| ILFOTEC HC |
1+31 |
8分 |
Ilford公式ページ |
2026-08-24 |
| ILFOTEC LC29 |
1+29 |
11分 |
Ilford公式ページ |
2026-08-24 |
| ILFOTEC DD-X |
1+4 |
11.5分 |
Ilford公式ページ |
2026-08-24 |
| Tri-X 400(現像液全般) |
― |
記載なし |
今回未確認 |
― |
表の最後の行は空欄ではなく「記載なし」にしています。値を捏造するより、無いと明示するほうが正直だと考えているからです。ID-11の1+3・25.5分とMICROPHENの1+1・15分は、公式製品ページの表記(25 ½分・15分)に加えて、公式データシート(PDF)の秒単位表記(25:30・15:00)でも同じ時間を確認しています。
選び方(Kentmere 400単体で読む場合)
液温が20℃から動かせない現場なら、この表の数字はそのまま使えます。ただし液温が変わると時間も変わります。表の数字は20℃固定の値で、他の温度での換算値は僕は計算していません(自分で係数をかけて出した時間は、確かめられない数字になるからです)。
希釈を選ぶ基準はシンプルです。Stock(原液)は時間が短く調整の幅が狭い。1+1、1+3と薄めるほど時間は伸びますが、その分タイミングの余裕が出ます。ID-11ならStockの9.5分から1+3の25.5分まで、同じ現像液でも幅があります。
他の現像液の値はKentmere 400のカルテにまとめています。
Tri-X 400が今回書けなかった理由
この記事はもともとKentmere 400とTri-X 400の実写比較として企画されました。ですが実際に手元にある資料束を開くと、Kentmere 400の公式データシートしか入っておらず、Tri-X 400側の公式現像データは1件も含まれていませんでした。
一般に「Tri-Xはこう」という知識は僕の中にもありますが、それを確認日もURLも無いまま書くと、この記事の他の数字と区別がつかなくなります。出典の無い数字を一つでも混ぜたら、出典のある数字まで信用できなくなる。だから今回は空けています。
調べた範囲(今回渡された資料束とIlford公式ページ2件)では、Tri-X 400の公式現像時間は見つかりませんでした。Kodak Alarisの公式データシートを別途確認すれば載っているはずです。
確かめ方と未評価
確認できた公表値は、Kentmere 400のISO感度とID-11/MICROPHEN/ILFOTEC各現像液の現像時間で、確認日はいずれも2026-08-24です。
✅出どころ:Ilford/Harman公式製品ページおよび公式データシート(PDF)。
❌未評価:Kentmere 400・Tri-X 400ともに、実際の写り・粒状・階調・仕上がりは僕は現像していないため評価していません。メーカー公式のデータシートで確認してください。
❌未確認:Tri-X 400の公式現像時間データは今回の資料束に含まれておらず、この記事では扱っていません。
🔄処方・データシートは改訂されうるので、作業前に必ず公式サイトで最新版を確認してください。
データを図で見る
下の図は全部、うちのカルテに入っている一次資料の値だけを描き直したもの(新しい数字は作っていない)。実写の作例は出していない=写りの評価はしない方針。
図:同じフィルムでも現像液で何分変わるか(最短〜最長)青が最短、オレンジが最長。2件以上のデータが在るフィルムだけを出している。出典:digitaltruth.com / digitaltruth.com / digitaltruth.com確認日 2026-07-27図:現像液ごとの現像時間の幅(最短〜最長)同じ現像液でもフィルムと希釈で幅が出る。2件以上在る現像液だけ。出典:digitaltruth.com / digitaltruth.com / digitaltruth.com確認日 2026-07-27図:希釈 1+100 の体積比表記の定義をそのまま図にしたもの(1+3=原液1に水3)。仕上がり量の例は比率からの割り算。図:希釈 1+1 の体積比表記の定義をそのまま図にしたもの(1+3=原液1に水3)。仕上がり量の例は比率からの割り算。図:希釈 stock の体積比表記の定義をそのまま図にしたもの(1+3=原液1に水3)。仕上がり量の例は比率からの割り算。図:希釈 1+49 の体積比表記の定義をそのまま図にしたもの(1+3=原液1に水3)。仕上がり量の例は比率からの割り算。図:この記事に関係するデータの現像液別の件数件数はデータの厚みで、良し悪しではない。出典:digitaltruth.com / digitaltruth.com / digitaltruth.com確認日 2026-07-27図:この記事に関係するデータのフィルム別の件数件数はデータの厚みで、良し悪しではない。出典:digitaltruth.com / digitaltruth.com / digitaltruth.com確認日 2026-07-27図:液温ごとの件数(どの温度で書かれているか)資料が20℃で書かれているのか他の温度なのかは、そのまま読者の作業条件になる。出典:digitaltruth.com / digitaltruth.com / digitaltruth.com確認日 2026-07-27図:この記事のデータの現像時間の分布分の数値が取れた行だけを数えている。出典:digitaltruth.com / digitaltruth.com / digitaltruth.com確認日 2026-07-27図:モノクロ現像の工程の並び工程の順番だけの自作図。時間と液温は薬品ごとに違うので数値は書いていない。図:現像タンクの断面(どこに何が入るか)位置関係だけの自作図。容量や寸法は製品ごとに違うので入れていない。図:サイト全体でデータが多い現像液(上位10)うちのDBの厚みの偏り。少ない現像液は資料が取れていないという意味で、良し悪しではない。出典:digitaltruth.com / digitaltruth.com / digitaltruth.com確認日 2026-07-27図:サイト全体でデータが多いフィルム(上位10)同じくDBの厚み。出典:digitaltruth.com / digitaltruth.com / digitaltruth.com確認日 2026-07-27図:希釈の表記の分布(サイト全体・上位8)どの希釈で資料が書かれているかの分布。出典:digitaltruth.com / digitaltruth.com / digitaltruth.com確認日 2026-07-27図:この記事の図の元になっているDBの規模数えただけの図。英語の Massive Dev Chart(18,000件超)にはまだ遠い=どこまで在るかを隠さずに出す。出典:digitaltruth.com / digitaltruth.com / digitaltruth.com確認日 2026-07-27