デルタ100とFP4プラスの違い|現像時間データで比較
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結論(先に)
僕がILFORDの公式ページとデータシートを確認した範囲では、デルタ100とFP4プラスの違いは主に3点です。違いはわずかです。
- ISOはデルタ100が100/21、FP4プラスが125/22です(どちらもILFORD公式、確認2026-08-26)。
- ID-11の現像時間:20℃のstock・1+1どちらも同じ(stock 8.5分/1+1 11分)
- DD-Xの現像時間:デルタ100が10.5分、FP4プラスが10分(20℃・1+4希釈)
ID-11はstock・1+1とも公式表の値が一致し、DD-Xはデルタ100とFP4プラスで公式表の値が異なります。
データ表(20℃・ILFORD純正現像液)
| 現像液・希釈 |
デルタ100 |
FP4プラス |
出所 |
確認日 |
| ID-11 stock |
8.5分 |
8.5分 |
ILFORD公式ページ |
2026-08-26 |
| ID-11 1+1 |
11分 |
11分 |
ILFORD公式ページ |
2026-08-26 |
| ILFOTEC DD-X 1+4 |
10.5分 |
10分 |
ILFORD公式ページ |
2026-08-26 |
※MICROPHEN・PERCEPTOL等ほかの純正現像液の値も両製品の公式ページにありますが、今回の記事では読者からの実クエリが多いID-11・DD-Xに絞っています。全条件は各カルテのページで確認してください。
出所: Wikimedia Commons
選び方
デルタ100とFP4プラスを選ぶ時、僕は次の順で見ています。
- 感度の余裕が欲しいか:FP4プラスはISO125/22、デルタ100はISO100/21です。同じ光量なら、FP4プラスの方がわずかにシャッター速度や絞りに余裕が出ます。
- 今夜のタンクにID-11しかないか:ID-11 stock・1+1のどちらでも、20℃なら両フィルムとも同じ時間で通せます。現像液がID-11なら、デルタ100とFP4プラスを混在させても手順を分ける必要がありません。
- DD-Xで詰めたいか:DD-X 1+4なら、デルタ100は10.5分、FP4プラスは10分です(ILFORD公式ページ、確認2026-08-26)。
デルタ100の確認カルテとFP4プラスの確認カルテには、他の純正現像液(MICROPHEN・PERCEPTOL・ILFOSOL 3等)の時間も出典つきで載せています。
ISOと乳剤の違い
デルタ100はCore-Shell™結晶技術を使った微粒子フィルムで、ISO100/21°です。FP4プラスは中庸感度のISO125/22°で、公式ページでは「露光ラチチュードが広い」と説明されています。粒状や解像感がどちらが優れているかは、僕はどちらも撮影・現像をしていないため評価できません。
両フィルムともEI50/18〜EI200/24の範囲で「良好な結果が得られる」とILFORDの公式データシートに書かれていますが、その中でどこまで踏み込めるかは撮る条件次第です。
ID-11・DD-Xの現像時間
ID-11 stockでの時間は、デルタ100・FP4プラスとも8.5分(20℃)です。ID-11 1+1もどちらも11分で一致します。これはILFORDの公式製品ページに掲載されている値です(確認2026-08-26)。
DD-X 1+4での時間は、デルタ100が10.5分、FP4プラスが10分です。同じ希釈・同じ温度でも、フィルムの乳剤が違えば数値がずれることが、デルタ100とFP4プラスを並べるとよく分かります。
確かめ方と未評価
僕はどちらのフィルムも撮影・現像しておらず、粒状・階調・シャープネスの実際の見え方は未評価です。
この記事の数値は、ILFORD公式ページと公式データシート(デルタ100=2023年4月版、FP4プラス=2018年11月版)を2026-08-26に確認したものです。処方やデータシートは改訂されることがあるため、現像作業の前に必ずILFORD公式サイトで最新の値を確認してください。
ILFORD以外の現像液では、公式データシートの本文にKodak D-76の時間が載っています。20℃・D-76 stockでの現像時間は、FP4プラスが8分です(ILFORD公式データシート、確認2026-08-27)。Rodinal・Kodak Xtol等ほかの現像液も同じ表に載っていますが、今回の記事ではID-11・DD-XとD-76(FP4プラス)までの範囲に絞りました。120・シートフィルムのサイズ別スペックは、35mmの現像時間比較という本記事の焦点から外しました。
データを図で見る
下の図は全部、うちのカルテに入っている一次資料の値だけを描き直したもの(新しい数字は作っていない)。実写の作例は出していない=写りの評価はしない方針。
図:同じフィルムでも現像液で何分変わるか(最短〜最長)青が最短、オレンジが最長。2件以上のデータが在るフィルムだけを出している。出典:digitaltruth.com / digitaltruth.com / digitaltruth.com確認日 2026-07-27図:現像液ごとの現像時間の幅(最短〜最長)同じ現像液でもフィルムと希釈で幅が出る。2件以上在る現像液だけ。出典:digitaltruth.com / digitaltruth.com / digitaltruth.com確認日 2026-07-27図:希釈 1+3 の体積比表記の定義をそのまま図にしたもの(1+3=原液1に水3)。仕上がり量の例は比率からの割り算。図:希釈 1+100 の体積比表記の定義をそのまま図にしたもの(1+3=原液1に水3)。仕上がり量の例は比率からの割り算。図:希釈 stock の体積比表記の定義をそのまま図にしたもの(1+3=原液1に水3)。仕上がり量の例は比率からの割り算。図:希釈 1+10 の体積比表記の定義をそのまま図にしたもの(1+3=原液1に水3)。仕上がり量の例は比率からの割り算。図:この記事に関係するデータの現像液別の件数件数はデータの厚みで、良し悪しではない。出典:digitaltruth.com / digitaltruth.com / digitaltruth.com確認日 2026-07-27図:液温ごとの件数(どの温度で書かれているか)資料が20℃で書かれているのか他の温度なのかは、そのまま読者の作業条件になる。出典:digitaltruth.com / digitaltruth.com / digitaltruth.com確認日 2026-07-27図:この記事のデータの現像時間の分布分の数値が取れた行だけを数えている。出典:digitaltruth.com / digitaltruth.com / digitaltruth.com確認日 2026-07-27図:モノクロ現像の工程の並び工程の順番だけの自作図。時間と液温は薬品ごとに違うので数値は書いていない。図:現像タンクの断面(どこに何が入るか)位置関係だけの自作図。容量や寸法は製品ごとに違うので入れていない。図:サイト全体でデータが多い現像液(上位10)うちのDBの厚みの偏り。少ない現像液は資料が取れていないという意味で、良し悪しではない。出典:digitaltruth.com / digitaltruth.com / digitaltruth.com確認日 2026-07-27図:サイト全体でデータが多いフィルム(上位10)同じくDBの厚み。出典:digitaltruth.com / digitaltruth.com / digitaltruth.com確認日 2026-07-27図:希釈の表記の分布(サイト全体・上位8)どの希釈で資料が書かれているかの分布。出典:digitaltruth.com / digitaltruth.com / digitaltruth.com確認日 2026-07-27図:この記事の図の元になっているDBの規模数えただけの図。英語の Massive Dev Chart(18,000件超)にはまだ遠い=どこまで在るかを隠さずに出す。出典:digitaltruth.com / digitaltruth.com / digitaltruth.com確認日 2026-07-27