DD-XとID-11、コストの差はどこで生まれるか(2026-08-20確認)
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結論(先に)
僕はDD-XとID-11の円建ての価格をメーカー公式ページ・データシートのどちらからも確認できませんでした。だから「1本あたり何円」という答えはここでは出せません。
代わりに確認できたのは、コストを左右する運用の違いです。DD-Xは1+4に希釈して使い切る(one-shot)現像液です。1回使ったら原液は捨てます。ID-11は原液(Stock)のまま繰り返し使え、後続のフィルムを現像するごとに時間を約10%延長する運用がDBカルテに記録されています。
使い切りか繰り返し使えるかは、1本あたりの薬品消費量に直結します。ここが今回確認できた「コストの差の正体」です。円の金額そのものは今回の資料束に含まれていないため、この記事では扱いません。
出所: Wikimedia Commons
データ表(HP5 Plusでの公式値)
| 現像液 |
希釈 |
時間 |
出所 |
確認日 |
| ILFOTEC DD-X |
1+4 |
9分 |
ILFORD HP5 Plus公式ページ |
2026-08-20 |
| ID-11 |
Stock |
7.5分 |
ILFORD HP5 Plus公式ページ |
2026-08-20 |
| ID-11 |
1+1 |
13分 |
ILFORD HP5 Plus公式ページ |
2026-08-20 |
公式のTechnical Specification表そのものには液温の列がありません。この記事の表でも液温は扱いません。温度を勝手に20℃と決めつけて埋めることはしません。
選び方:使い切りか、繰り返しか
- DD-Xを選ぶ場合:1+4に希釈したら、その回のフィルムを現像したら終わりです。次の本には新しく希釈し直します。薬品の消費ペースは現像した本数にそのまま比例します。
- ID-11を選ぶ場合:原液(Stock)のまま保管し、繰り返し使えます。ただし後続のフィルムを入れるたびに現像時間を約10%延長する運用がDBカルテに記録されています。時間で帳尻を合わせる分、薬品の消費は緩やかです。
どちらが円で安いかは、僕はまだ確認できていません。パッケージの容量・本数あたりの実売価格までは今回の資料束に含まれていませんでした。
DD-Xの公式値
HP5 PlusのTechnical Specification表(ilfordphoto.com/hp5-plus-35mm/・取得2026-08-20)に「ILFOTEC DDX 1 + 4 9」とあります。1+4希釈で9分です。詳しいDD-Xの製品情報は確認カルテにまとめています。
ID-11の公式値
同じ表に「ID11 Stock 7 ½」「ID1 1 1 + 1 13」とあります。原液(Stock)で7.5分、1+1希釈で13分です。ID-11の詳しい製品情報は確認カルテにまとめています。
ID-11の粉末は冷暗所で保存でき、原液を使い回す時は後続の本ごとに現像時間を約10%延長する、という運用面の記載がDBカルテにあります。これは今回取得した公式ページの本文そのものではなく、以前の一次確認(2026-07-23)に基づく記載です。
公式ページで確認したい方は、ILFOTEC DD-XとID-11の公式ページへどうぞ。
確かめ方と未評価
✅確認した公表値と確認日:ILFORD HP5 Plus公式ページ(Technical Specification表・取得2026-08-20)の希釈と時間。✅出どころ:ILFORD公式ドメイン(ilfordphoto.com)のみ。❌未評価:写り・粒状・仕上がり・実際の1本あたり円コスト(僕は現像していませんし、価格の一次資料も未取得です)。🔄処方・データシート・価格は改訂されうるため、購入前・現像前に必ず公式ページで確認してください。
データを図で見る
下の図は全部、うちのカルテに入っている一次資料の値だけを描き直したもの(新しい数字は作っていない)。実写の作例は出していない=写りの評価はしない方針。
図:同じフィルムでも現像液で何分変わるか(最短〜最長)青が最短、オレンジが最長。2件以上のデータが在るフィルムだけを出している。出典:digitaltruth.com / digitaltruth.com / digitaltruth.com確認日 2026-07-27図:現像液ごとの現像時間の幅(最短〜最長)同じ現像液でもフィルムと希釈で幅が出る。2件以上在る現像液だけ。出典:digitaltruth.com / digitaltruth.com / digitaltruth.com確認日 2026-07-27図:希釈 stock の体積比表記の定義をそのまま図にしたもの(1+3=原液1に水3)。仕上がり量の例は比率からの割り算。図:希釈 1+1 の体積比表記の定義をそのまま図にしたもの(1+3=原液1に水3)。仕上がり量の例は比率からの割り算。図:希釈 1+3 の体積比表記の定義をそのまま図にしたもの(1+3=原液1に水3)。仕上がり量の例は比率からの割り算。図:希釈 1+2 の体積比表記の定義をそのまま図にしたもの(1+3=原液1に水3)。仕上がり量の例は比率からの割り算。図:この記事に関係するデータのフィルム別の件数件数はデータの厚みで、良し悪しではない。出典:digitaltruth.com / digitaltruth.com / digitaltruth.com確認日 2026-07-27図:液温ごとの件数(どの温度で書かれているか)資料が20℃で書かれているのか他の温度なのかは、そのまま読者の作業条件になる。出典:digitaltruth.com / digitaltruth.com / digitaltruth.com確認日 2026-07-27図:この記事のデータの現像時間の分布分の数値が取れた行だけを数えている。出典:digitaltruth.com / digitaltruth.com / digitaltruth.com確認日 2026-07-27図:モノクロ現像の工程の並び工程の順番だけの自作図。時間と液温は薬品ごとに違うので数値は書いていない。図:現像タンクの断面(どこに何が入るか)位置関係だけの自作図。容量や寸法は製品ごとに違うので入れていない。図:サイト全体でデータが多い現像液(上位10)うちのDBの厚みの偏り。少ない現像液は資料が取れていないという意味で、良し悪しではない。出典:digitaltruth.com / digitaltruth.com / digitaltruth.com確認日 2026-07-27図:サイト全体でデータが多いフィルム(上位10)同じくDBの厚み。出典:digitaltruth.com / digitaltruth.com / digitaltruth.com確認日 2026-07-27図:希釈の表記の分布(サイト全体・上位8)どの希釈で資料が書かれているかの分布。出典:digitaltruth.com / digitaltruth.com / digitaltruth.com確認日 2026-07-27図:この記事の図の元になっているDBの規模数えただけの図。英語の Massive Dev Chart(18,000件超)にはまだ遠い=どこまで在るかを隠さずに出す。出典:digitaltruth.com / digitaltruth.com / digitaltruth.com確認日 2026-07-27