ロジナール(R09)のスタンド現像・1+100は使える?公式希釈範囲と注意点を確認
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この記事の確かめ方
✅確認した事実: ADOX公式ロジナール製品ページ(adox.de)の希釈範囲・取扱い注意・製品来歴(取得2026-07-24)、rodinal確認カルテ(2026-07-23確認)
✅手法: 公式ページ本文の逐語照合+DBカルテの一次確認値のみを使用(詳細は/methodology )
❌未評価: スタンド現像特有の具体的な現像時間・粒状/エッジ効果の実写での見え方(実機未測定)
🔄改定を追う: ADOXの製品ページ・希釈仕様は今後変わりうる
Adox RODINAL.jpg (Wikimedia Commons)/撮影: Mirko Böddecker/ライセンス: CC BY-SA 4.0 (無改変で使用)
結論(先に)
希釈だけを確認したいなら → 1+100はADOX公式の許容範囲(1+25〜1+500)内。ここは公式事実として言い切れる。
現像時間を知りたい人には、正直に言うと公式データが無い。ここから先はコミュニティの実測が中心になるので、本記事では数値を断定しない。まずはロジナールの確認カルテ で公式に分かっている範囲を見た上で、時間は自分のフィルム・タンク・水温に合わせてテスト現像で詰めていくしかない。
とりあえず仕様を裏取りしたいだけなら → ADOX公式ページで一次確認するのが最短。
確認できている事実(ADOX公式・2026-07-24確認)
項目
内容
出典
現行製造元
ADOX(旧Agfa Rodinalの後継、2004年処方に基づく)
ADOX公式
希釈範囲
1+25〜1+500
ADOX公式
液の扱い
一発使い切り(希釈後の再利用不可)
ADOX公式
少量希釈時の最低量
35mm/120フィルム1本あたり原液最低5ml
ADOX公式
R09/APH09との比較
より微粒子だがシャープネス・アキュタンスは維持
ADOX公式
この表に載っていない項目(具体的な現像時間・撹拌回数・仕上がりの写真的傾向)は、公式ページ・DBカルテのどちらにも記載が無いため空欄にしている。埋めた顔をするより、ここで正直に止めるのがこのサイトの立ち位置。
選び方:スタンド現像を検討する前に確認すべき軸
ロジナールでのスタンド(半停止)現像を検討するなら、まず次の3つを分けて考える必要がある。
希釈が公式範囲内か — 1+100はADOX公式の1+25〜1+500の範囲内(確認済み)。
少量の原液で足りているか — 高希釈・小型タンクの場合、35mm/120で原液最低5mlという公式の下限を下回っていないか(確認済み)。
現像時間・撹拌設計 — ここは公式に確認できる情報が無い。フィルムの種類・希釈比・水温・タンクの大きさで変わる領域であり、コミュニティの実測値をそのまま公式値として扱うのは★0的に不誠実になる。
スタンド現像特有の「時間」「ムラ」について(正直な限界)
スタンド現像は一般に、通常より薄い希釈で長時間・撹拌を最小限にする手法として語られることが多いが、ADOX公式ページにはこの運用方法自体への言及が無い。したがって以下は本記事で断定しない。
具体的な現像時間(「約◯分」等)
撹拌タイミングの回数・間隔
シャドウの締まり方やエッジ効果(ブロマイド効果など)の実写での見え方
これらは実機での現像・スキャンによる検証(実測)が必要な領域で、現時点では未評価。数値を知りたい場合は、まず希釈を公式範囲内(1+100は範囲内)に収めた上で、自分のフィルム・タンク・現像温度でテスト現像を1本行い、そこから微調整するのが安全側の進め方になる。
公式の希釈仕様・注意事項そのものは、ADOXロジナール公式ページ で直接確認できる。ロジナールの確認済み項目一覧は確認カルテ にまとめている。
未評価の明示
現像時間・仕上がりの写真的傾向(粒状感・エッジ効果)は実機未測定のため、本記事では点数化・断定を行わない。具体的な数値が必要な場合は、公式ページの希釈範囲・注意事項を出発点にしつつ、自身の環境でのテスト現像で確かめることを勧める。
料金・仕様・製品情報は改定されうる。実際の購入・現像前には必ずADOX公式ページで最新情報を確認してほしい。確認日: 2026-07-24。
ロジナールの由来と容量規格を確認した(ADOX公式・2026-07-28確認)
僕はロジナールの由来も気になり、ADOX公式ページを実際に確認した。
ADOX公式によれば、ロジナールは1891年にベルリンで誕生した薬品だ。開発者はMomme Andresen氏。この処方が、後のAgfa社の土台になったという。
現行のADOX RODINALは、Agfa Leverkusenの最新処方(2004年版)に基づく。ADOXは元Agfaの科学者と協力し、Agfa代替品を作っているとも書かれていた。
容量規格も公式ページに明記されている。
容量
呼称
100ml(濃縮)
Baby RODINAL
500ml(濃縮)
通常サイズ
製造国はドイツだ。ADOX公式ページに「Made in Germany」と記載がある。
商標も確認した。「Rodinal」はADOX Fotowerke Switzerland GmbHの登録商標。「Agfa」はAGFA Gevaert Group(ベルギー・モルツェル)の登録商標だ。両者は別会社という位置づけになる。
データを図で見る 下の図は全部、うちのカルテに入っている一次資料の値だけを描き直したもの(新しい数字は作っていない)。実写の作例は出していない=写りの評価はしない方針。
図:同じフィルムでも現像液で何分変わるか(最短〜最長) 0分 5.5分 11分 16.5分 22分 Agfa Cinerex IC1N 4.5–6.5分 Fabfilm BU-400 12–22分
青が最短、オレンジが最長。2件以上のデータが在るフィルムだけを出している。 出典:digitaltruth.com / digitaltruth.com / digitaltruth.com 確認日 2026-07-27 図:現像液ごとの現像時間の幅(最短〜最長) 0分 11.3分 22.5分 33.8分 45分 Rodinal 3–45分
同じ現像液でもフィルムと希釈で幅が出る。2件以上在る現像液だけ。 出典:digitaltruth.com / digitaltruth.com / digitaltruth.com 確認日 2026-07-27 図:希釈 1+50 の体積比 希釈 1+50 原液 1 : 水 50(この記事のデータで 10 件) 水 全量を 51 とすると、原液は 1/51(2%) 例:仕上がり 600mL なら 原液 11.8mL + 水 588.2mL 比率 1:50
表記の定義をそのまま図にしたもの(1+3=原液1に水3)。仕上がり量の例は比率からの割り算。 図:希釈 1+25 の体積比 希釈 1+25 原液 1 : 水 25(この記事のデータで 4 件) 水 全量を 26 とすると、原液は 1/26(3.8%) 例:仕上がり 600mL なら 原液 23.1mL + 水 576.9mL 比率 1:25
表記の定義をそのまま図にしたもの(1+3=原液1に水3)。仕上がり量の例は比率からの割り算。 図:希釈 1+100 の体積比 希釈 1+100 原液 1 : 水 100(この記事のデータで 3 件) 水 全量を 101 とすると、原液は 1/101(1%) 例:仕上がり 600mL なら 原液 5.9mL + 水 594.1mL 比率 1:100
表記の定義をそのまま図にしたもの(1+3=原液1に水3)。仕上がり量の例は比率からの割り算。 図:この記事に関係するデータのフィルム別の件数 件数 Agfa Cinerex IC1N 3 件 Fabfilm BU-400 2 件 Adox ORT 25 1 件 Adox Scala 50 1 件 Agfa Aviphot ASP 400 S 1 件 Arista Ortho Litho 1 件 BCG P-400 1 件 FilmNeverDie KURO 100 1 件 FT-12 1 件 Ilford Surveillance P3 1 件
件数はデータの厚みで、良し悪しではない。 出典:digitaltruth.com / digitaltruth.com / digitaltruth.com 確認日 2026-07-27 図:液温ごとの件数(どの温度で書かれているか) 件数 20℃ 16 件 22℃ 1 件
資料が20℃で書かれているのか他の温度なのかは、そのまま読者の作業条件になる。 出典:digitaltruth.com / digitaltruth.com / digitaltruth.com 確認日 2026-07-27 図:この記事のデータの現像時間の分布 件数 5分未満 3 件 5〜8分 3 件 8〜11分 2 件 11〜15分 5 件 15〜20分 1 件 20分以上 3 件
分の数値が取れた行だけを数えている。 出典:digitaltruth.com / digitaltruth.com / digitaltruth.com 確認日 2026-07-27 図:モノクロ現像の工程の並び 1 前浴 水(省く処方もある) 2 現像 液温と時間が結果を決める 3 停止 停止液または水 4 定着 ハイポ/急速定着 5 水洗 流水または交換法 6 乾燥 水切り剤ののち吊る 工程の順番だけの自作図。時間と液温は薬品ごとに違うので数値は書いていない。 図:現像タンクの断面(どこに何が入るか) 遮光された注液口(明室で液を出し入れできる) 蓋(撹拌のとき外れないか毎回確認) リール=フィルムを巻く溝 液(リールが完全に浸る量まで) タンク本体 撹拌=反転 位置関係だけの自作図。容量や寸法は製品ごとに違うので入れていない。 図:サイト全体でデータが多い現像液(上位10) 件数 510-Pyro 99 件 D-76 69 件 Acufine 65 件 HC-110 42 件 Acurol-N 35 件 ID-11 30 件 ACU-1 28 件 Adox HR-DEV 28 件 Atomal 49 27 件 Eco Pro 21 件
うちのDBの厚みの偏り。少ない現像液は資料が取れていないという意味で、良し悪しではない。 出典:digitaltruth.com / digitaltruth.com / digitaltruth.com 確認日 2026-07-27 図:サイト全体でデータが多いフィルム(上位10) 件数 Adox CHS 100 48 件 Adox CHS 25 40 件 Fomapan 100 31 件 Adox CHS 100 II 30 件 AgfaPhoto APX 100 29 件 Arista EDU Ultra 100 24 件 Ilford HP5+ 22 件 AgfaPhoto APX 400 21 件 Adox Silvermax 19 件 Fomapan 400 19 件
同じくDBの厚み。 出典:digitaltruth.com / digitaltruth.com / digitaltruth.com 確認日 2026-07-27 図:希釈の表記の分布(サイト全体・上位8) 件数 stock 327 件 1+1 102 件 1+100 99 件 1+9 83 件 1+50 48 件 1+3 33 件 1+10 30 件 1+19 28 件
どの希釈で資料が書かれているかの分布。 出典:digitaltruth.com / digitaltruth.com / digitaltruth.com 確認日 2026-07-27 図:この記事の図の元になっているDBの規模 件数 現像時間の行(組合せ) 1165 行 フィルム(乳剤)の点数 176 点 現像液の点数 162 点 希釈の表記の種類 80 種
数えただけの図。英語の Massive Dev Chart(18,000件超)にはまだ遠い=どこまで在るかを隠さずに出す。 出典:digitaltruth.com / digitaltruth.com / digitaltruth.com 確認日 2026-07-27