ロジナール(Rodinal)の希釈比を確認した記録|現像時間表は公式に無い
この記事のリンクには広告を含む場合があります。運営は匿名で、僕自身はロジナールで現像をしていません。ここに書くのは公表された値の整理だけです。
この記事の確かめ方
- ✅確認した公表値と確認日:ADOX公式ページ(2026-07-28)
- ✅出どころ:メーカー公式サイト
- ❌未評価:写り・粒状・仕上がり・スタンド現像の実際の結果
- 🔄処方・データシートは改訂されうる
結論(先に)
希釈だけ先に知りたい人向け。時間は無い。
- とにかく保存性を優先したい → 原液のまま長期保存できる。ただし希釈後は一発使用。
- 今夜1本だけ通したい → 公式に載っているのは希釈の範囲と使用量だけ。液温・時間・撹拌は自分でメーカー横断の資料を別途確認する必要がある。
確認できた公表値
| 項目 | 値 | 出所 | 確認日 |
|---|---|---|---|
| 希釈比の範囲 | 1+25〜1+500 | ADOX公式 | 2026-07-28 |
| 保存性 | 一発使用・希釈後は再使用不可 | ADOX公式 | 2026-07-28 |
| 35mm/120の最低使用量 | 原液5ml以上 | ADOX公式 | 2026-07-28 |
| シートフィルムの使用量 | 4×5判4枚、または8×10判1枚につき原液5ml | ADOX公式 | 2026-07-28 |
| 現行処方 | Agfa Leverkusenの2004年処方 | ADOX公式 | 2026-07-28 |
| 容量規格 | 濃縮100ml(Baby RODINAL)・500ml | ADOX公式 | 2026-07-28 |
| 液温・時間・撹拌 | 記載なし | — | 2026-07-28 |
| スタンド現像 | 記載なし | — | 2026-07-28 |
見ての通り、時間の列が無い。ここが今回いちばん正直に書きたい部分だ。
選び方(この分野の読み方)
希釈比の数字だけ見ても、現像時間は決まらない。液温・撹拌との組み合わせで初めて意味を持つ。
ADOX公式ページには、この組み合わせの表が無かった。僕が確認した範囲では、載っているのは希釈の上限と下限、それに一発使用という運用ルールだけだ。
だから今夜これを回したい人がまずやるべきことは、公式ページを見ることではない。手元のフィルムのメーカーが、ロジナールとの組み合わせで現像時間を公表しているかどうかを、そのフィルムメーカーの資料で確認することだ。ADOXは自社の現像液の希釈を示しているだけで、他社フィルムとの時間まで踏み込んでいない。
希釈の幅について確認したこと
ADOX公式は「Dilution: 1+25 to 1+500」と明記している。ここまで広い希釈が書かれているのは、僕が確認した限りではロジナール特有だ。
一方で、この幅のどこを選ぶと何分になるかは、同じページのどこにも数字が無い。狭い記載しか無いのは残念だが、無いものは無いと書く。
保存性と一発使用について確認したこと
公式は「RODINAL is a one-shot developer and can not be re-used」と明記している。実際にこの一文を確認した。
濃縮原液のままなら長期保存できる、という説明もある。ここは希釈液の話とは別物だ。混同しないほうがいい。
必要な原液量について確認したこと
高希釈・小タンクの場合、公式は「35mm or 120」1本あたり最低5mlの原液使用を求めている。シート film は少し条件が違う。4×5判なら4枚で5ml、8×10判なら1枚で5mlという指定だ。
この数字は、希釈液の総量ではなく原液の下限だという点に注意したい。
現行処方について確認したこと
ADOX公式は「Agfa Leverkusen´s latest Rodinal* 2004 formula」に基づくと明記している。1891年にBerlinで生まれた処方の系譜だと公式は説明しているが、2004年版という区切りがある。
旧いAgfa版の資料を参照する時は、この年の違いを意識したほうがいい。
未評価の明示 → 公式データシートへ
僕はロジナールで実際に現像していない。時間・液温・撹拌・スタンド現像の実際の挙動は、僕には確認しようがない。写り・粒状・仕上がりも同じく未評価だ。
ここに書けるのは、ADOX公式ページで確認した希釈・使用量・処方の範囲だけ。実際の現像条件は、フィルムメーカーとADOXそれぞれの公式データシートで、作業の直前に確認してほしい。
今回対象外にした点
- フィルム別の現像時間表:ADOX公式にもフィルムメーカー公式にも、本文照合できる形の記載が見つからなかった。数字を出さずに空けた。
- スタンド現像の手順・時間:公式ページに一言も無い。無いまま書いた。
- メーカー横断の集約源(Massive Dev Chart等)の数値:結果表がJS描画で本文からの逐語照合ができず、今回は引用対象から外した。
確認日:2026-07-28。処方・データシートは改訂されうるので、作業前に必ず公式で確認してほしい。
ロジナールの確認カルテも合わせて見てほしい。